最近の国際学会発表

2002年/外山敦史ほか/アメリカ、サンディエゴ/IADR(国際歯科学会)/「Reproducibility of answers to dental questionnaire by Internet survey in Japan」
現在、質問調査の新しい形態として、インターネット調査があります。この調査法の信頼性についての報告です。特に時系列的な再現性について検定し、比較的信頼性が高いことが確認されました。

2001年/外山敦史ほか/オーストリア、グラーツ/ORCA(ヨーロッパカリエスリサーチ学会)/「Oral glucose retention rate and the effectiveness of predicting dental caries increment in school children」
現在、むし歯にかかるリスクを判定する方法が注目を集めています。グルコースクリアランス試験法は、そうした試験の1つであり、口の中の糖分の停滞性を調べるものです。これまで、理論のみであったこの試験法を、臨床的に試験を行い、その有用性を証明しました。

1999年/外山敦史ほか/スペイン、バルセロナ/ORCA/「Comparison of screening efficiency of dental caries activity tests befor and after fluoride mouthrinse introduction」
歯を削らずにむし歯の進行を知る手段として、う蝕活動性試験と呼ばれる検査法が数多くあります。子供のむし歯の予防法としてフッ素を用いたとき、この中の代表的ないくつかのう蝕活動性試験法は、その検査成績が低下することを証明しました。

1998年/外山敦史ほか/日本、幕張/JADR(歯科研究学会日本部会)/「Fluoride Mouthrinse and The Screening Efficiency of Caries Activity Tests」
上記報告の速報発表です。

1998年/外山康臣ほか/スウェーデン、ストックホルム/ORCA/「Fluoride concentration at and near the neonatal line in the human deciduous tooth enamel obtained from a naturally fluorideated area and a non-fluoridated area」
子供のむし歯の予防法として一般的となったフッ素が、胎児においてどのように取り込まれるかについての研究発表です。胎児期においてフッ素は胎盤を通過し、胎児のまだ生えていない歯に取り込まれることを証明しました。

1997年/外山敦史ほか/イギリス、ダンディー/ORCA/「A Fluoride Mouthrinse Program At An Elementary School In Aichi Prefecture, Japan」
小学校等の集団における代表的なむし歯予防法として、フッ素洗口があります。愛知県のある小学校におけるフッ素洗口の、費用効果についての報告です。日本においても、フッ素洗口が経済的にも有用であることを示しました。


最近の主な国内学会発表

2004年/外山敦史ほか/島根/公衆衛生学会/「インターネット調査におけるユーザーの健康観・保健行動の4年間の推移」
インターネットを利用した健康調査の経年変化から、これまでの調査から得られなかった経年変化の傾向を推測しました。これまでの調査報告では、年々健康観は向上している結果が得られることが多かったものですが、今回の結果では大きな変化は見られませんでした。

2004年/外山敦史、外山康臣ほか/新潟/日本歯科医療管理学会/「歯科医師のIT化についての態度(パイロット調査)」
現在歯科の業界においてはIT化が急速に進んでいます。こうした現実の中、歯科医師はそれをどのようにとらえているのかを知るための調査です。ITに詳しい人ほど、現状のIT化に対し満足していないと思われる結果でした。


2003年/外山康臣、外山敦史ほか/名古屋/日本歯科医療管理学会/「歯科医院におけるウェブ予約システムの導入と運用について」
歯科の中でも、いち早くウェブ上で予約を行えるようにした当院のシステムの、導入から運用までの報告です。

1999年/外山敦史ほか/福岡/口腔衛生学会/「小学校でのフッ化物洗口の有無と中学校生徒のう蝕経験」
子供の集団むし歯予防として一般的なフッ化物洗口を行った小学校児童の、小学校卒業後のむし歯の状況を調査した報告です。小学校時にフッ素によって守られた歯は、その後もむし歯になりにくいことを確認しました。

1999年/外山敦史ほか/福岡/口腔衛生学会/「WWWを利用したインターネット上のアンケート調査」
インターネットのアンケート調査が、特に歯科における学術調査に用いることが可能かどうかを検証しました。学術調査が厳密さを必要とすることから、現在のところは全面的には、既存の調査方法と同等に扱うことは難しい面もあるが、メリットも多く、今後さらに検証を重ねることで、有用性は高まっていくであろうことを確認しました。

その他多数発表


最近の主な論文・著作等

2003年/外山敦史/日本歯科評論/「歯科医院におけるインターネットの可能性」
日本歯科評論は歯科専門雑誌です。現在の歯科医院における情報発信から歯科医療機器のネットワーク化にいたるIT化についての論説で、3号にわたり連載しました。

2003年/外山敦史/日本歯科新聞
2003年度口腔衛生学会発表の歯科医療情報に関する発表が記事として取り上げられました。



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